[Baluko活用術]初めての、羽毛ふとん丸洗い

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[Baluko活用術]初めての、羽毛ふとん丸洗い[Baluko活用術]初めての、羽毛ふとん丸洗い
#バルコのおすすめ#日々のお手入れ#大物洗い#洗い方
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「羽毛ふとんがコインランドリーで洗える。」と知っていても、ちょっと不安な気持ち、わかります。
でもそんな気持ちも、羽毛ふとんがザブンと音を立てて丸洗いされるのを見ると、すっきり吹き飛んでしまうのです。
今回は、大切な羽毛ふとんを洗う前に注意すること、洗濯のポイントをお伝えします。
乾燥機から出したてふわふわの羽毛ふとんの気持ちよさをぜひ味わってください。

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水に濡れても大丈夫。

なぜ、羽毛ふとんが洗えるのか。
それは羽毛ふとんが基本的に「水鳥の羽」+「コットンのカバー」でできているから。羽毛は濡れると小さくしぼみますが、適切に乾燥させればふんわりと元の形状に戻ります。羽毛もコットンも実は水に強い素材なのです。
また、羽毛ふとんの汚れの大半は汗(水溶性の汚れ)やダニを含むホコリ。汚れをしっかりと洗い流せる、という意味でも羽毛ふとんは水洗いが適しています。
クリーニング店でも羽毛ふとんを取り扱っていますが、実は特殊な場合を除いて、ドライクリーニングではなく、コインランドリーの仕組みと同じ、「水洗い」で対応しています。
 


洗ってはいけない羽毛ふとんとは?

洗えるふとんの見分け方はまず、生地がコットン100%、中身が羽毛100%であること。
いたってシンプルで、ほとんどの羽毛ふとんが当てはまります。

もう一つの条件が、キルティング加工がされていること。キルティング加工は上下の生地を格子状に縫い合わせ、中綿を仕切りで区切る加工。羽毛がふとんの中で偏らないようになっています。
これもほとんどの羽毛ふとんが当てはまるはず。
稀に、生地を糸で縫い合わせる変わりに圧着/ボンディングされていることがありますが、ボンディングは乾燥時の熱で剥がれてしまうおそれがあるので注意が必要です。
 

さて、ではどんなふとんが「洗えないふとん」なのでしょう。
羽毛ふとんの洗濯で考えられる失敗は、①羽毛ふとんの破損、②乾燥不良の2つ。

バルコでは年間1万人(のべ)以上が羽毛ふとんコースを使っています。その中で年間4~5件、洗濯中に羽毛ふとんが破損し羽毛が外に出てしまう事態がおこります。確率にして0.1%以下ですが、破損したふとんは修理もできない状態になるため何としても避けたい事態です。

コインランドリーは家庭の洗濯機よりもパワーがあり、洗濯中は生地に大きな力が加わります。もちろん通常の羽毛ふとんであれば問題なく洗濯ができますが、長年使用して生地が弱ってしまっているものや、小さくても傷、かけつぎがあるものは洗濯によって、穴が広がり避けてしまう可能性があるのです。
洗濯前にかならずカバーを外し、ほつれや破れがないことを確認してください。

 

もう一つ、洗ってはいけない羽毛ふとんは生地に特殊加工がされているもの。アレルゲンカットなどの加工がされているふとんは乾燥しても水分が抜けにくく、乾燥に時間がかかってしまったり、完全に乾燥できなかったりする場合があります。

ちょっと心配になることを書きましたが、どちらも発生頻度は低く、事前にふとんの状態や表示を確認することで避けられるもの。洗濯前にチェックをお願いします。
 

コインランドリーについたら

羽毛ふとんは洗濯乾燥機で洗います。シングルのふとんであればMサイズでも洗えますが、可能であればできるだけ大きなサイズを選ぶのがおすすめです。

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使用する機器を決めて、ドラム洗浄が済んだら、カバーを外した羽毛ふとんをドラムに入れてください。畳んでしまうと内側の生地に汚れが残ってしまうことがあるので、畳まずに、無造作に入れましょう。

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お任せ。羽毛ふとん専用コース

機器に羽毛ふとんを入れたら、あとは簡単。「羽毛ふとん専用コース」を選んでから支払いを済ませます。
もし「羽毛ふとんコース」の設定がない場合は「スタンダードコース」や「標準コース」を使用してください。

羽毛ふとんコースとスタンダードコースの違いは「洗い方」。

通常のコースだと水に浮いてしまい、中まで水がしみこまない場合が多い羽毛ふとんですが、「羽毛ふとんコース」は洗剤を投入する前に一度予洗いし、水と洗剤が中まで浸透しやすい状態にしてから洗います。そうすることで、羽毛ふとんの中までしっかり洗うことができるのです。
ただ一番汚れたやすい、ふとん表面の汚れは「スタンダードコース」や「標準コース」でも落とすことができますので状況に応じて使い分けるとよいですね。
 

▼羽毛ふとんの洗い方は動画でもご紹介しています。

 

仕上げ乾燥は巨大ドラムで。

「羽毛ふとんコース」は洗濯・乾燥のコースですが、残念ながら多くの羽毛ふとんは「羽毛ふとんコース」が完了した時点では羽毛ふとんの厚さにもよりますが、全体に湿り気が残った状態。乾燥の具合もムラができてしまう場合があります。
これを25kgの洗濯物を一度に乾かせる大型乾燥機に移して20分程度「仕上げ乾燥」していきます。

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乾燥機のドラムは洗濯乾燥機のよりも一回り大きく、羽毛ふとんが乾燥機のなかで十分に広がることができます。乾燥機のなかで、上から下に落ちるたびに叩かれ(「タンブル効果」と言います)、羽毛がほぐれてふんわり仕上がるのです。
乾燥機に移すのと、洗濯乾燥機に入れたまま追加乾燥するのと仕上がりが大きく変わります。
少し手間ではありますが、コインランドリーならではの「タンブル効果」で仕上げた羽毛ふとんは格別のふんわり感を味わえます。

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こんな時どうする?

羽毛ふとんの厚さや素材はさまざま。安全に洗える羽毛ふとんでも仕上がりにばらつきが出る場合がありますが対処方法を知っていれば、大丈夫。

 

乾燥後にふとんの中で羽毛がころころとダマ状になっている

羽毛の性質によるもの。ダマになった部分を掌で挟んでポンポンと叩き、軽くほぐしてから追加乾燥するとふんわり仕上がります。

 

洗濯したのになぜか今までとは違うにおいがする

洗濯乾燥することで、羽毛本来の香りが目立ってしまう場合があります。風通しの良い場所で1日程度吊り干しすると匂いが軽減します。



注意が必要なことはいくつかありますが、基本は
①洗濯乾燥機で洗う・乾かす
②大型乾燥機で追加乾燥
の2ステップ。

羽毛の隅々まで水がいきわたって汗やほこりを洗い流し、乾燥機の温風でしっかりと空気を含ませるイメージで、羽毛ふとんの洗濯を楽しんでくださいね。


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