コインランドリーで撥水加工。「モンベル撥水コース」開発ストーリー

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コインランドリーで撥水加工。「モンベル撥水コース」開発ストーリーコインランドリーで撥水加工。「モンベル撥水コース」開発ストーリー
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コインランドリーで気軽に撥水加工が施せる、「モンベル撥水コース」は、日本を代表するアウトドアブランド、モンベルと共同で開発し、2023年5月からバルコの一部の店舗でご利用いただけるようになりました。

アウトドアウェアや寝袋をコインランドリーで気軽にメンテナンスできるように。
環境に優しい撥水剤で、効果を最大限に。
今までにない体験をコインランドリーで。

モンベルとバルコの共通の思いから生まれた、多くの方にご利用いただきたいコースです。

はじまりは大自然の中のコインランドリー

「モンベル撥水コース」は2023年5月、Baluko Laundry Place 小清水町ワタシノのオープンとともにスタートしました。
北海道小清水町はオホーツク海に面した人口4600人の小さな町。じゃがいも畑が広がり、地平線には屈斜路湖のカルデラ外輪山でもっとも標高が高い藻琴山が望める、自然豊かな町です。

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町で唯一のコインランドリーとして、小清水町の庁舎に併設してオープンする店舗ならではのコースは?という問いから、プロジェクトがスタートしました。
 

メンテナンスの大先輩

農作業などアウトドアで自然に触れる機会が多い小清水町。小清水町のビジターセンターにはモンベルのストアがあり、モンベルは、まちづくりパートナーとしても親しまれている企業です。
自然環境があるからこそのアウトドア。モンベルは、自然環境の保全を目的に、多くの取り組みをしていることでも知られています。
その一つと言えるのが自社製品のメンテナンスサービス。「ファストファッション」がもたらす環境負荷が問題視され始めるずっと前、1975年の創業当初からモンベルは、ほころびてしまった製品を預かり、修理して返却するメンテナンスサービスを続けています。

バルコは「洗濯=衣類のメンテナンス」と考え、良いものを長く愛用することで、環境負荷を減らせると考えています。その「大先輩」のようなモンベルの皆様とプロジェクトを進められたことはチームバルコにとっても大きな刺激でした。
 

「環境」も「撥水」も大事

コース開発で重視したのは、環境に配慮すること、そしてしっかりと撥水効果を得られること。

一般的に撥水剤はフッ素系樹脂が使用されていますが、生分解性が低く、長期間、環境に残ってしまうことから、フッ素化合物は水質汚染の原因物質として問題視され始めています。
モンベル撥水コースでは、自宅でのメンテナンス用にモンベルで販売されている非フッ素の撥水剤、『モンベル撥水剤(O.D.メンテナンスはっ水剤)』を使用して撥水加工を施します。
 

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モンベル撥水剤(O.D.メンテナンスはっ水剤)
mont-bell店舗またはオンラインショップでご購入いただけます。


さらに、一般的な家庭で考えられる、撥水加工のニーズを考慮し、上下のスキーウェア+α程度の洗濯物が洗える5kのコースにすることで、使用する水と洗剤の量を最小限にし、環境負荷を抑えました。
すすぎ工程で衣類に浸透した撥水剤は、乾燥時に熱を加えることで衣類に定着し、効果を発揮します。

もちろんフッ素系と比較すると効果はマイルドですが、撥水剤をしっかり浸透させる+熱を加えることで、撥水スプレーなどを使用するより、しっかりと撥水加工を施すことができます。


 
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実はTシャツなどのコットン生地ですら撥水生地に変身させてしまう。
左:コース使用前、右:コース使用後
※水を滴下後、30秒経過後撮影
※撥水効果を確認するため、綿100%の衣料に加工効果を施しています。

 

ダウンもゴアテックスも

もう一つ、コース開発で重視したことは、幅広いアイテムで利用できること。
「撥水加工」と聞いてまず洗いたくなるスキーウェアやレインウェアはもちろん、ポリエステルなどの中綿よりも乾きにくい、羽毛の詰まったダウンジャケットや寝袋も表生地の撥水力が弱くなってきたら、ちゃんとメンテナンスしたい。

羽毛の詰まったダウンジャケットとシェル系のアウターでは適した乾燥時間が異なりますが、シェル系に合わせた乾燥時間でコースを設定し、ダウン系には追加乾燥をおすすめする説明を記載することで、どちらも洗えるコースに。
リーフレットで洗えるもの、洗えないものの見分け方を見分けられるように工夫しました。
 

洗えないものの見分けかた

モンベル撥水コースやコインランドリーの利用を見合わせた方が良いものは?
まずは中綿が羊毛、綿わたのもの。中綿が固くなったりヨレたりしてしまうことがあります。

次に衣類の劣化があるもの。劣化した化学繊維は水や熱にあたることで更に脆くなり、破れたり、崩れたり(加水分解と言います)する場合があります。

また、全く水を通さないような防水加工がされたもので、袖や裾から水が抜けずにバケツ状に水が溜まる可能性のあるもの(袋状のものやブーツ一体型のつなぎなど)は、脱水できず、エラーとなる場合があるので洗えません。
店内のパンフレットにも記載をしていますので、ぜひご確認ください。

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モンベル撥水コースで洗えないもの

・中綿が羊毛、綿わたのもの
・衣類の劣化があるもの
※ウレタン樹脂、プリント部分などにひび割れなどがある場合は悪化するおそれがあります。
・テント・タープなど面積の大きいもの
・ゴム・ビニール樹脂・EVA樹脂・ポリプロピレンなど、熱に弱い素材を使用したもの

もう一つ、アウトドアアイテムで外せない、ゴアテックス素材にも使えるか、という問題。

元々撥水性能を備えたアイテムは洗濯による摩擦で撥水機能を弱めてしまわないように、ご自宅の洗濯機の弱水流で洗濯したあと、乾燥機や当て布をしてアイロンで熱を加えることで、ある程度撥水性が回復します。この日常のメンテナンスでも撥水性が回復しなくなってしまったら、モンベル撥水コースを使用して再度、撥水加工をご利用ください。
 

モンベル撥水コースでアウターを洗うときのポイント

✓チャックやストラップなどをすべて閉める
✓摩擦から守りたいアイテムは裏返しまたは洗濯ネットに入れる
✓コース終了後乾燥状態に応じて追加乾燥(乾燥機に移して10分~20分)
 

コース概要

コース名:モンベル撥水コース
容量:約5kg(ダウンジャケット3枚目安)
時間の目安:約65分

下記ページにて「モンベル撥水コース」アイコンを選択いただくと、利用できる店舗を確認いただけます。
Store ー 店舗一覧 | Baluko Laundry Place


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