バルコらしい空間デザインの考え方

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バルコらしい空間デザインの考え方バルコらしい空間デザインの考え方
#バルコのこと#バルコのこだわり#バルコをつくる人#デザイン
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シンプルで機能的。開放的で居心地もいい。清潔で安心感があり、お客さまが気持ち良く利用できる。そして、洗濯をすることがリフレッシュにもなる。

これらはバルコが理想としている、店舗のあり方です。

コインランドリーとはこういうもの。そんな常識にとらわれることなく、バルコらしい空間となるように、店舗や什器を設計、デザインしています。

バルコのある街で暮らしたい。日々の生活を豊かにしてくれる、インフラのような存在になることも理想の1つ。今回は、そんなバルコの店舗を200店舗以上設計しているメンバーを紹介します。
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話を聞かせてくれたのは、チームバルコで設計を担当しているシニアマネージャーの尾野勝(OKULAB Store Business Division Store  Development)。大手企業で7年ほど設計業務に従事した後、チームバルコにジョイン。店舗設計の責任者として、物件の選定から設計、予算管理、施工会社との調整までトータルで手がけています。

 

使いやすい動線から考える

バルコの店舗は、新築することもありますが、多くは既存の物件をバルコの店舗に作り替えています。今回の取材で訪れたのは、東京都江東区にある、Baluko Laundry Place 江東枝川店。尾野が設計を担当し、2022年にオープンした店舗です。

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ガラス面が大きく、天井も高い。明るくて開放的な空間で、昼間は自然光がたっぷり差し込みます。

黒い外観に、白のバルコのロゴマークが際立っています。できるだけ多くの人に「ここにバルコがあるんだ」と気付いてもらえるように、駐車場内のフェンスの向こう側にある飲食店やコンビニからも「Baluko Laundry Place」というロゴが見えるように設置しました。

尾野:「新築でも既存の物件を作り替えるケースであっても、設計におけるコンセプトは同じです。なるべく広く感じてもらえるように、ガラス面をできるだけ多くとって圧迫感のない空間を目指しています。既存の物件の場合、制約や条件を踏まえつつ、できる限り壁をガラスに変えたり、不要な天井は取り外したりして、理想の店舗に近づけていきます」

設計するとき最初に考えるのは、洗濯に訪れたお客様がストレスなく使える「動線」です。

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洗濯機から乾燥機へ。洗濯物の移しやすさを考慮し、大型の洗濯機の近くに大型の乾燥機を設置するなど、機器の配置は動線を踏まえて考えていきます。

尾野:「洗濯機や乾燥機の扉を開けてランドリーワゴンに洗濯物を取り出す。そして、ランドリーワゴンに入れてスムーズに移動できるように、洗濯機や乾燥機と、洗濯物を畳んだり整理したりするためのたたみ台の距離感も重視しています」

たたみ台のサイズや台数は、店舗の大きさによってアレンジ。高さは統一し、ランドリーワゴンがたたみ台の下に収まるようにデザインされています。

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色は最小限、トーンは合わせる

業務用の洗濯機や乾燥機がずらりと並ぶ空間ですが、バルコの店舗は洗練されていて温かみも感じられる。その理由は、色と素材の組み合わせにヒントがあります。

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業務用の洗濯機や乾燥機の色は、バルコオリジナルです。洗濯機や乾燥機、洗濯乾燥機はすべてマットなシルバー。そのトーンに合わせて、各機器に取り付けているコースを説明するパネルや、壁に貼る看板の色はチャコールグレーで統一しています。

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シンプルだけど、クール過ぎない。居心地の良さはバルコの特徴です。そのポイントは、異素材をバランスよく組み合わせたインテリアコーディネートにあります。

尾野:「たたみ台はスチール製ですが、小さな棚や壁際に設置しているベンチは木製です。機能に特化した無機質な空間にならないように、有機的な素材の家具を意識的に取り入れるようにしています」

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ベンチの素材や座面のサイズ、高さなども検証を重ねています。毎回、試行錯誤。200店舗以上設計しているので、既に完成系かと思いきや、最適な座り心地、使いやすさを追求し続けています。

尾野:「ベンチは荷物を置いたり、ゆったり座わったりできて使い勝手がいいですよね。より使いやすくなるように、最近ベンチにはひとり分のスペースがわかる仕切りも入れています」

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「Baluko Laundry Place 江東枝川」は、木製の梁がアクセントになっています。

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尾野:「これは飾りで取り付けたものではないんです。同店は木造建築で、構造の一部。当初は天井で覆って隠す予定でしたが、建設途中でインテリアとして生かせると考え、急遽、変更しました」
 

清掃やメンテナンスのしやすさも考慮

店内はできるだけ広くとり、間仕切りはバックヤードとの仕切りのみ。安心して利用していただけるように、防犯面の観点からも死角になるスペースをできるだけ作らないように設計しています。

バックヤードのレイアウトにもこだわりがあります。掃除道具や備品、洗剤などをストックするスペースを出入り口の近くにするなど、効率的に清掃やメンテナンスができるように工夫しています。

尾野:「バックヤードの床や天井には、水や排水、排気などのダクトをいくつも配置するので、それらをいかに複雑にならず、効率的に配置するか。バックヤードは特に考えることがたくさんあり、まるでパズルを組み合わせていくような感覚で設計しています」

お客さまには見えないスペースですが、できる限り機能的に設計しています。清掃スタッフがスムーズに気持ちよく働けることが、仕事の効率を高め、清潔感のある店舗であり続けることができるからです。それがひいては、「なんかバルコっていいよね」「居心地がいいよね」といった、お客さまの声につながっていくのだとも考えています。

尾野:「ランドリーを活用すれば、洗濯時間は確実に短縮できます。その価値が浸透し、より気持ち良く洗濯ができるバルコがもっと増えれば、多くの人々の暮らしを豊かにすることにもつながるはずです。バルコがあるから、この街に住もうと決めた。そんな人が増えてくれたらいいなと思っています。そして、いつかはランドリーがインフラのように欠かせないものになるのではないか。そんな理想を思い描きながら、これからも物件ごとに異なる制約と向き合いながら一店舗一店舗、設計していきたいと思っています」


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