木村石鹸の「SOMALI」で洗うナチュラルコースという選択肢

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木村石鹸の「SOMALI」で洗うナチュラルコースという選択肢木村石鹸の「SOMALI」で洗うナチュラルコースという選択肢
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洗濯物や仕上がりの好みに合わせて、洗剤や乾燥温度が異なる複数のコースから選ぶ。上質な洗濯時間を提供するために、バルコが大切にしているサービスのひとつです。

現在バルコでは、オリジナルの洗剤・柔軟剤「peu(ピウ)」を使用した「スタンダードコース」、「標準コース」、「羽毛ふとん専用コース」の他に、木村石鹸オリジナルの洗濯用石けん「SOMALI (そまり)」を使用した「ナチュラルコース」をご用意しています。

※一部の店舗ではナチュラルコースをご利用いただけません。各店舗で使用している洗剤は、店舗内の掲示をご確認ください。

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オーガニックコットンの洗濯物を“一番の仕上がり”に

ナチュラルコースの特徴は、まず「SOMALI」を使って洗うこと。植物由来の成分で作った「SOMALI」の液体石けんで繊維をしっかりと洗い上げ、クエン酸が主原料のリンス剤で、繊維に蓄積した石けんカスをリセットします。洗濯用石けんとリンス剤の組み合わせによって素材本来の質感に近い洗い上がりに仕上がります。

そして、もう一つの特徴が「低温乾燥」で仕上げること。
通常、洗濯乾燥機の温度と時間は、約65度から70度で35分。一方、ナチュラルコースは55度に設定されており、時間も10分長い45分ほどかけて乾燥させます。
乾燥で縮みやすいコットンも低温乾燥で縮みを最小限に抑えることができます。

例えばオーガニックコットンのシャツやタオルなど、素材本来の質感を大事にしたい洗濯物を洗濯するときに、「一番の仕上がりを実現できるコース」として生まれたのがナチュラルコースなのです。
 

「安心」と「質感」を両方かなえるコース

ナチュラルコースの誕生は、2019年。当時、バルコオリジナルの洗剤、初代のpeuが完成し、スタンダードコースや標準コースでの使用が決まっていました。

peuは安心して洗濯していただける、バルコ独自の自慢の洗剤です。天然繊維や化学繊維両方が混ざった、汚れ具合もまちまちの洗濯物もしっかりと洗浄し、柔軟剤で繊維のしなやかさを加えたり、静電気を防いだり、ということを考慮して幅広い洗濯物に最適な洗剤・柔軟剤を、オリジナル洗剤・柔軟剤として生み出すことができました。

一方で、大切な人の衣類、赤ちゃんのおくるみを洗うような、特別な洗濯物のためにより安心して洗えるコースがあってもいいのでは・・・。バルコ内で、そんな思いも生まれてきました。

そのとき挙がったのが、木村石鹸のSOMALIで洗う新たなコースを作るというアイデアでした。

SOMALIは、大正13年創業の老舗石鹸メーカー、木村石鹸オリジナルのハウスケア&ボディケア製品のブランドです。

SOMALIの洗剤は、昔ながらの釜焚き製法によって作られます。主洗浄成分は、100%植物オイルから作られる「石けん」です。柔軟剤のかわりに使用するリンス剤は、配合されたクエン酸が石けんカスの繊維残りを除去することで、繊維を蘇らせることができます。そのため、小さなお子様や敏感肌の方などにも、安心して使用していただけると評判です。

釜焚き㈪.jpg

たくさんの方々に愛用されているSOMALIで洗うコースがあったら、きっとお客様にもっと喜んでいただけるはず。それはバルコらしさを象徴するコースにもなるのではないか。そんな仮説をもとに、ナチュラルコースの開発は、SOMALIを使うことを前提に始まりました。
 

前例のない挑戦

SOMALIは家庭用として開発された洗剤で、当時、コインランドリーに導入された事例はありませんでした。その理由はいくつか考えられます。

SOMALIは、量販店やドラッグストアで販売している一般的な洗剤と比べると価格が高く、高級洗剤とも言えます。また、天然素材から作られる洗剤なので、保存方法や気温によって「とろみ」が強くなったり、洗剤の表面に膜が張ってしまうことがあります。そういった「扱いにくい」洗剤はコインランドリーでは状態の管理が難しいのです。

予想通り、最も苦労したのは保存方法についてでした。
先述したように、ナチュラルな洗剤だからこそ、空気に触れて水分が失われると、とろみが強くなったり、表面に膜が張る現象が生じてしまいます。そのまま放置すれば洗剤自体がゲル状になってしまう可能性も。

コインランドリーでは機器の裏の設備スペースに洗剤のタンクを設置します。店舗によってその環境は異なり、熱がこもりやすく非常に狭いところもあれば、広々とした換気がしやすいところもあります。

ただ、どんな状況であっても、SOMALIの品質を一定に保つ必要がある。そのために、どうしたらいいか。

その結論は「できるだけ空気に触れさせない容器で保存する」ことと、「人の目と手でチェックする」ことでした。
お醤油の密閉ボトルを参考に、洗剤が空気に触れる面積を最小限にする洗剤タンクの仕様を開発しましたが、それでもゲル化してしまう可能性は0ではありません。

バルコは基本的に毎日、清掃スタッフが店舗の清掃を行っています。そのチェック項目のひとつに、洗剤の状態についての報告があります。目視をして、ゲル化の傾向を確認することは必須項目。毎日SOMALIが適切な状態でお客さまにご利用いただけていることを確認します。アナログで地道な取り組みではありますが、清掃スタッフの大切な仕事のひとつです。手間がかかるのは、SOMALIの成分がナチュラルである証とも言えます。
 

これからも進化は続く

SOMALI自体も進化しています。

これまで界面活性剤は「純石けん分」のみでしたが、2023年6月から植物由来の合成界面活性剤を組み合わせた「複合石けん」にリニューアルしました。そうすることでコンパクト化が実現でき、液体石けんの使用量はそれぞれ半分程度に。洗剤の輸送などで生じる環境負荷も抑えることができました。

木村石鹸さんが作る貴重なSOMALIを使ったナチュラルコースをより多くの人に使っていただき、コットン本来の吸水性や質感が蘇る体験をしていただきたい。そんな思いでバルコは今日もメンテナンスや情報発信をしています。

直接肌に触れる寝具やタオルも安心して洗えるナチュラルコース、ぜひ活用してみてください。


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