【ユーザーインタビュー】ベーシックな美しさ、あたりまえの豊かさ-デザイナー 岡田安彦

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【ユーザーインタビュー】ベーシックな美しさ、あたりまえの豊かさ-デザイナー 岡田安彦【ユーザーインタビュー】ベーシックな美しさ、あたりまえの豊かさ-デザイナー 岡田安彦
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何気ない日々の生活の基盤になっているのが、“衣・食・住”。誰にとってもあたりまえのことだから、普段、意識することはあまりないけれど、幸せのベースになっています。毎朝挨拶をする隣人や、一緒にランチする気の置けない友人、憧れの有名人にもある、あたりまえの共通点です。

“衣・食・住”の“衣”と密接な関係があるのが洗濯。誰にとってもなくてはならないことであり、生活を豊かにし、幸せをつくる上で必要不可欠なものだとバルコは考えています。

バルコ代々木上原店のすぐ近くにオフィスを構えるデザイナー兼パタンナーの岡田安彦さんは「衣」を生み出すプロフェッショナル。今回、縁があってお話を伺うことができました。
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アパレルブランド「HAND ROOM」を運営する、Everyman Inc.取締役岡田安彦さん
 

出会い

HAND ROOMというメンズアパレルブランドの取締役である岡田さんは、自身もデザイナー・パタンナーとして活躍しながら、現在ではブランド以外のアパレルの企画やデザインからディレクションも務めています。バルコ代々木上原店のすぐ近くのオフィスから、サンプル生地を持ってご来店いただきました。
岡田さんがバルコを知ったきっかけは、仕事仲間からの紹介。すぐに来店することはなかったのですが、たまたま目にしたバルコのロゴの存在感、キャッチーさに興味を持っていたそうです。

岡田さん:「おしゃれだし、もしかしたらすごくとがったコインランドリーなのかなというのが最初の印象でしたが、使ってみるととても使い勝手の良いシステマティックなコインランドリーでした。すごく今の時代にマッチしたスタイルだと感じています」

バルコを実際に使うようになって、自身のブランドでもあるHAND ROOMとの共通点を見出したと言います。

岡田さん:「HAND ROOMのコンセプトとして、本当に良いものを日常に取り入れることで生活に豊かさがプラスされること、あたりまえだから飽きずに長く使えることを目指していて、バルコとの共通点を感じています。服も洗濯も、日常の中にあたりまえに存在しているものですよね」
 

デザインとコインランドリー

岡田さん:「コインランドリーは、仕事とプライベートの両方で使うので、なくてはならないものです。プライベートでは、普通に洗濯したり、家で洗ったものを持って行って乾燥機だけ使ったり、特別な使い方はしていません」

そう語りながら、いろいろな生地のサンプルを広げる岡田さん。お仕事でのコインランドリーの使い方についても教えてくださいました。

岡田さん:「服をつくる時に、つくったものを工場で一度洗い、タンブル乾燥をさせることがあります。その目的は、生地の縮みの縮率を測るため。生地は洗うことによってどうしても縮んでしまうので、とても重要な作業になります。生地メーカーから縮みのデータをもらうこともできるのですが、実際に自分で洗って目で確かめるようにしています。

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岡田さん:この生地は麻です。実際に使う生地をカットして、縮み具合がわかるように目印をつけて洗います。乾かし方も、天日干しとタンブル乾燥の2パターンでテストします。このようにしてきちんとデータを取ってから製品を量産しないと、予想外に縮んでしまって全てダメになってしまうことも。そうならないように、この作業を大切にしています。もちろん、切ったままの生地なので、ほつれや糸くずでランドリーを汚さないよう、ネットも使うようにしていますよ。

同時に、洗ったあとの生地の風合いもチェックしています。一度洗うことでシワシワになってしまったり、手触りが変わってしまったりしないかということも確認します。そこでネガティブな変化が見えたら、それを抑えるようなデザインや縫製、パターンに変更したり、洗濯に強いつくりになおしたりします」

逆に洗うことによって質感が良くなる場合もあります。コットン系とかは、洗ったあとの風合いの方が良くなることが多いです。新しい生地には糊がついていてパリっとしているので、洗うことでやわらかい手触りになります。天竺系の生地は逆に縮みやすく、3cmとか、ひどいと5cmくらい変わることもあります。

そういった生地の特徴を考慮して、縮みやすいものは大きめにつくっておいて縮んだあとのサイズになるようにとか、色落ちや風合いの変化を想定したり、タンブル乾燥しても問題ないようにしたりなど、特別なことをしなくても日常使いできるものづくりを目指しています」
 

「なんか、いいな」って思って欲しい

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岡田さん:「バルコでは低温乾燥ができるのがありがたいですね。かと言って、低温は時間がかかるから高温を選びたい時もあるし、コースも含めてその時のニーズで使い分けできるのがうれしいです。

バルコは店内の雰囲気もとても気に入っています。ランドリーマシンも最新だし、清潔感や明るい雰囲気もあって、安心して使えるのが良いですね。洗剤も用意しなくていいのも楽だし、広いたたみ台も便利だと思います。何も考えずにストレスなくいつでも安心して使っています」

悪い部分や嫌なことは、人間の心理として気になるから気づくもの。だけど、良い部分は何も気にならないからストレスも感じないものです。ストレスのない環境があたりまえであることは、豊かさを示すひとつの指針なのかもしれません。

岡田さん:「HAND ROOMの服も似たような感じで、ベーシックなものが中心でデザイン性もあまりないのが特徴なのですが、着ていると“なんか、いいな”って思ってもらえるようなものです。着心地や肌触りだったり。お客さんからもそう言ってもらえて、ユーザーは安心して着続けられる。そういう部分がバルコと似ているなっていつも思います。気になることが何もなくて、自然にあたりまえに使えることが豊かさなのかも。」

バルコでは豊かな時間を満喫しているという岡田さん。洗濯をしながら店内のWi-Fiを使って、仕事をしたり、カフェでドーナツを食べたり、クリーニングを利用したり。

今までコインランドリーを利用したことのない人にも、岡田さんのように、コインランドリーのある日常を楽しんでいただけたらと、願っています。

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岡田安彦さん
アパレルブランド「HAND ROOM」を運営する、Everyman Inc.取締役。
20代の頃にデザインやパターンの技術や知識を学び、「HAND ROOM」 を立ち上げる。30代はブランドの中心的なデザイナー兼パタンナーとして活躍し現在はブランドのディレクションにキャリアを広げている。

「ファッションはどんどん変わるし、新しいデザインや技術も生まれてきていますが、一番ベースな部分やニーズは変わっていないことも多いので、今はさらにプラスアルファになるものを模索しています。キャリアの中で技術や知識を身につけるスピードは人によっても環境によっても違うけど、僕のまわりには教えてくれる先輩がたくさんいて、とても恵まれた環境だったと思います」と自身のキャリアを振り返る。

https://handroom.jp/
HAND ROOM
CRAFTMAN’S HANDMADE  for  EXCLUSIVE DAILY  WEAR


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