[Baluko活用術]まるでホテルリネンの仕上がり。乾燥機利用のススメ
じめじめとした雨の季節、洗濯で悩ましいのが、部屋干しとイヤなニオイ。 部屋の中に洗濯物を干した状態が続くのは、やっぱりなんだか落ち着かない。 洗濯物のニオイの原因は、菌の繁殖によるもので、時間の経過とともに増えていきます。そのため、部屋干しでも、家庭用のヒートポンプ乾燥機を使っても、乾くまでの時間の分だけニオイが増えてしまうのです。
そんなときこそ活用したいのが、ガス乾燥機。約70度の温風で、洗濯物を一気に乾かすので、菌の増殖を抑える効果も期待でき、短時間で清潔に乾燥させることができます。Balukoの乾燥機を使えば、家庭用の乾燥機では実現できない大風量と大きなドラム内のタンブリング効果で、生地がやわらかくなり、ふっくらと仕上がります。
ガス乾燥機で繊維の一本一本までしっかり乾燥させたシーツやタオルは、シワが伸びて吸水性も良くなります。ホテルリネンのような心地良さ。ぜひ実感してみてください。
ダメージを防いで最高の仕上がりを
乾燥機を使うと、衣類の縮みなどのダメージが心配。そんな声は少なくありません。しかし、ポイントをおさえれば、上手に乾燥させることができます。今回は、安心して乾燥機を使いこなしていただくためのポイントをご紹介します。
気を付けたい3つのポイント
乾燥機を使用する上で、意識しておきたいのが、以下の3つのポイント。それぞれ詳しく解説します。
- 低温乾燥でコットン衣類の縮み予防
- プリントTシャツは裏返しが鉄則
- 乾燥機でもネットを活用
1.コットン衣類は低温乾燥。ゆっくり乾かし縮みを予防
綿やウールなどの天然素材には、水に濡れると伸び、乾燥すると収縮するという特徴があります。コットンシャツなど織物を使用した衣類は縮みが目立ちにくいですが、靴下やTシャツ、スウェットなど伸縮性のある編み(ニット)生地は、洗濯後、急激に乾燥させることで縮みやすくなります。特に注意が必要なのは、コットン100%のアイテムです。ポリエステルなどの化学繊維が入った衣類は、比較的縮みにくくなっています
コットン100%のTシャツや靴下を乾燥機にかける時のポイントは、ゆっくり乾かすことです。「低温乾燥」を使い、乾燥するまでの時間を延ばすことで、縮みを最小限に抑えることができます。
2.プリントTシャツは裏返し、低温乾燥を短時間で
一部の化学繊維やTシャツなどのプリントには、熱に弱いものがあります。熱によって、やわらかさが失われて固くなることがあり、ビニールやゴムのような手触りのものは乾燥機内で溶けてしまうことも。乾燥機を使用する場合は、熱による変質の可能性を意識しておくことが大切です。
まず、高温を避けたい代表的な化学繊維は、「ナイロン」「アクリル」「ポリウレタン」「ポリプロピレン」です。これらが含まれる衣類を乾燥機にかける際は「低温乾燥」をセレクトし、時間もごく短く設定すること。量が少ない場合は、10分ほど。他の洗濯物と一緒の場合は、まず低温乾燥で10分ほど乾燥させて、高温を避けたいものだけ取り出します。その後、残りの洗濯物は標準コースで、さらに20分ほど乾燥させるのがおすすめです。
一般的に化学繊維は吸水性が低く乾きやすい性質のため、完全に乾く前に乾燥機から取り出しても、広げておくだけで比較的短い時間で乾かすことができます。
プリントTシャツは裏返してプリントを内側にし、低温乾燥させることでダメージを抑えることができます。ただし、大きく盛り上がるように施されたプリントなどは、ヒビ割れてしまったり徐々に劣化が進んでしまったりすることも。お気に入りのプリントTシャツは、乾燥機は使わず、自然乾燥をおすすめします。
3.乾燥機でもネットを活用。網目もサイズも大きめがおすすめ
乾燥機のドラム内にある、無数の小さな穴。その穴に風が通ることで、効率的に乾燥する仕組みになっています。
ボタンやホックなどの装飾品の形状によっては、突起がこの穴に引っかかり、乾燥機の力に引っ張られて裂けてしまうことがあります。また、ごく稀ではありますが、吸湿発熱繊維の下着などのような“薄くてしなやかな素材”は、乾燥機の風とともにドラム内の穴に吸い込まれてしまうことがあるのです。
そういったトラブルを防ぐために有効なのが洗濯ネットです。乾燥機の中で衣類同士が擦れて毛羽立ってしまったり、毛玉ができるのも防いでくれます。
乾燥機で使うネットは空気の流れを妨げないように、網目が荒く、サイズの大きいものがおすすめです。
乾燥機は途中でドアを開けてもOK
衣類のダメージを防ぐためには、素材ごとに分けて、適した乾燥時間や温度を選ぶのが一番で す。けれども、温度別にドラムに分けて使うのは少し面倒くさいですよね。
そんな時には、ひとつの乾燥機を使い、途中で乾き具合をチェックしてみてください。乾燥時間を自らコントロールすることをおすすめします。
乾燥中のドラムのドアは、途中で開けても大丈夫。乾燥しやすい化学繊維の衣類は、先に取り出すことでダメージを抑えることができます。さらに、ドラム内の衣類が少なくなることで全体に風が行き渡りやすくなり、結果として乾燥時間を短縮することにもつながります。ただし、ドラム内は高温になっているため、途中で開けたときは、やけどに十分注意してください。
実験 低温乾燥でどこまで縮みを防げる?
乾燥機の乾燥温度は「標準」または「高温」が70度、低温は50〜55度。これは、ドラム内の温度ではなく排気の温度で計測し、設定した温度に達した時点で加熱をストップして温度をコントロールしています。
今回、乾燥温度によってどれぐらい縮みに変化があるのか、Baluko Laundry Place中野南台店で実際に試してみました。
結果は?
乾燥によって縮みが生じやすい「綿100%のTシャツ」と「伸縮性の高い靴下 」を、同じ量の洗濯物とともに「低温乾燥」と「標準乾燥」の2つの温度設定に分けて乾燥。洗濯後に吊り干しした結果と比較しました。
綿(オーガニックコットン)91%、ナイロン6%、ポリウレタン3%の靴下です。右から新品のまま、洗濯後に吊り干し、洗濯後に低温乾燥20分、洗濯後に標準乾燥20分。
新品のものと比較すると、一度洗濯したものはどれも一回りサイズが小さくなっていることがわかります。乾燥機は熱を加えて急激に乾燥させるものの、タンブル効果で素材がほぐれるので、左の2つはやわらかな手触りです。サイズを比較すると、写真の通り低温乾燥は標準感想よりも縮みを抑えられ、洗濯後に吊り干しをしたものと近い仕上がりです。
縮ませたくない綿100%の衣類は、低温乾燥ボタンを活用し、乾燥させすぎないことがポイントです。
お持ち込み乾燥で、もう雨の日はこわくない
雨が続く時期、部屋の中に洗濯物が干されていると気分まで晴れない。だけど、自宅のヒートポンプ乾燥機は時間がかかるため、電気代も気になります。
こんな時のBaluko活用術が、お持ち込み乾燥です。自宅で洗った洗濯物をBalukoに持ち込み、ガス乾燥機を利用すれば大幅な時短に。家庭用の洗濯機1回分の洗濯物なら、Mサイズ(14kg)の乾燥機で約30分でしっかり乾燥できちゃいます。実は、Balukoのお客さまの約1/3が、乾燥機のみの利用で来店されています。
コインランドリーを利用するのは、布団やシーツなどの大物洗いのときだけという方も、乾燥機を効果的に活用することで、毎日の洗濯がもっとラクに、快適に変わるかもしれません。